当店の理念・声明

占い業界における専門性および職業倫理に関する声明

札幌占い箱舟堂は、占いを「誰でも短期間で習得し、すぐに有償提供できる技術」として扱う近年の風潮に、強い危機感を持っています。

占い師には公的な資格・免許制度がありません。だからこそ、鑑定を職業として提供する者には、体系的な学習、継続的な研鑽、自らの力量に対する慎重な認識、そして相談者の人生に関わる者としての職業倫理が必要であると考えます。

当店は、占い業界に携わる一事業者として、以下の見解を表明します。

1.「誰でも名乗れること」と「誰にでもできること」は同義ではありません

現在の日本では、「占い師」を名乗り、有償で鑑定を提供するための公的な資格・免許制度はありません。

そのため、学習期間、師事経験、実務経験、専門知識や技能の水準を問わず、原則として誰でも占い師を名乗ることができます。

私たちは、この参入の自由そのものを否定するものではありません。

しかし、参入資格が存在しないことは、専門性が必要ないことを意味しません。

むしろ、第三者による資格審査が存在しないからこそ、鑑定を有償で提供する者自身に高い自己規律が求められると考えます。

2.短期間の学習による安易な「専門家化」への懸念

私たちは、十分な学習や実践を経ないまま「プロ」「専門家」等を標榜し、有償鑑定へ移行すること、また専門性の蓄積よりも先に、高単価化、販売手法、ブランディング等を優先し、占いを「短期間で収益化するための商品」として扱う風潮に懸念を持っています。

価格設定や事業活動そのものを問題視しているわけではありません。

問題としているのは、提供者が実際に有する専門性と、専門家としての表示や提供内容との間に、大きな乖離が生じ得ることです。

資格制度が存在しない以上、相談者が鑑定者の力量を事前に判断することは容易ではありません。

だからこそ提供者には、自らの知識・経験・力量を過大に評価せず、継続的に研鑽する姿勢が必要です。

3.占術は、単一の象意を当てはめる作業ではありません

特に四柱推命をはじめとする命術を例とすると、個々の星や象意を暗記し、

「○○星だから、この職業が向いている」

「○○を持っているから、このような性格である」

と一対一で当てはめるだけで成立するものではないと、当店では考えています。

個々の要素は、あくまで命式を構成する一つの変数です。

実際の鑑定では、複数の要素について、その強弱、位置、相互関係、時間的変化等を総合的に検討し、さらに相談者の経歴、現在の環境、仕事、人間関係、これまでの出来事等の現実的情報と照合しながら、一人の人間についての解釈へ統合していく必要があります。

占術上の用語や象意を知っていることと、それらを統合し、個別の相談に対して適切に読み解くことは別の能力です。

代表ハコブネは、この違いを非常に重要なものと考えています。

4.相談者の人生に関わる仕事であるという認識

占いでは、恋愛、結婚、離婚、家族、仕事、転職、独立、金銭など、その人の人生に大きな影響を及ぼし得る問題を扱います。

鑑定者の発した言葉が、相談者の意思決定に影響することもあります。

だからこそ、鑑定者には、

・継続的に専門知識を学ぶこと
・自らの解釈を絶対視しないこと
・自らの専門領域と限界を認識すること

が必要であると考えます。

5.経験年数や学習形態だけで優劣を判断するものではありません

本声明は、独学で占術を学ぶ方、経験年数の短い方、新たに占い業界へ参入する方を一律に否定するものではありません。

また、師事歴や経験年数が長ければ、それだけで優れた鑑定者であるとも考えていません。

重要なのは、学習した知識をどの程度体系的に理解しているか。それらを実際の鑑定において適切に統合できるか。自らの限界を認識できているか。そして、専門職として研鑽を継続しているかという点です。

私たちが問題としているのは、十分な理解や実践を伴わない状態で専門家として振る舞い、自らの力量を適切に認識しないまま、相談者の重大な意思決定に関与することです。

6.業界全体の社会的信頼について

占いは、その性質上、専門性や鑑定品質を外部から客観的に評価することが難しい分野です。

そのため、一人ひとりの鑑定者の姿勢が、占い業界全体に対する社会的評価にも影響します。

十分な専門性を伴わないサービス、過度な断定、不安を利用した販売、専門性と大きく乖離した高額化等が広がれば、長期間にわたり学習・研究・実践を積み重ねている鑑定者を含め、業界そのものへの信頼を損なうことにつながりかねません。

私たちは、この状況に強い危機感を持っています。

誰でも名乗ることができる職業だからこそ、名乗る者自身がその責任を重く受け止めなければならない。

それが当店の基本的な考えです。

7.札幌占い箱舟堂の方針

当店では、占術に対する継続的な学習と研究、実践を通じた技能向上、自らの解釈に対する検証、そして相談者に対する誠実な姿勢を重視します。

同時に、私たち自身も現在の知識や技術を完成形とは考えません。

学び、考え、検証し続けます。

占いという仕事が、社会からより高い信頼を得られるものとなるために。

そして、真摯に学習・研究・実践を積み重ねる鑑定者が、その専門性に応じて適切に評価される業界となるために。

札幌占い箱舟堂は、今後も専門性と職業倫理を重視した鑑定および店舗運営を続けてまいります。

札幌占い箱舟堂
代表 ハコブネ