御朱印帳ブームで神社にもお参りをしにたくさん人が集まっていますが、中には残念な服装の方も。現役占い師がお参りの正しい服装について詳しく説明します。
箱舟冬羊
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神社にお参りする時の正しい服装は?
服装は、その時々の心の表れともいわれます。あらたまった場での服装には今日でも特に気をつかいます。神社の神職は神さまに対するとき、目上の方に接するように正装します。ですから私たちも、神社参拝の際には極力服装をただすよう心がけてはいかかでしょうか。
東京都神社庁
神社は神様のお家に上がらせてもらってご挨拶する場所。目上の方のお家にお邪魔する時、当然服装には気を使いますね。
神社にお参りに行く時も同じ、服装には気をつけて行きましょう。とはいえ必ずスーツや和装でなければいけないわけではありません。
神様に失礼にあたる服装さえ避けてお参りすれば、必ずご利益をいただける事でしょう。
逆に神様に失礼な服装でお参りすれば、お願いも叶えてもらえません。
正しいお参りの作法
また、服装の前にお参りの作法も正しく理解して参拝する必要があります。
基本的には「2礼2拍手1礼」ができていれば大きな問題はありません。
神社庁が参拝の仕方を動画にしていますのでわからない方はチェックして出かけてください。
また、お参りに向かない日付についてはこちらで解説しています。
神社に行ってはいけない日【2022年版】>>
お参りの服装|拝殿に上がる場合【注意】
拝殿に上がる、お祓いを受ける場合はフォーマルウェアが正しい服装です。
祈願者が拝殿にあがり神職の神事を受けて正式に参拝する場合、より御祭神の近くで参ることになるため服装は正装が望ましいのです。
厄払いや七五三、初宮詣や受験合格祈願などが上記にあたります。
その場合は男性はスーツ、女性はフォーマルなワンピースなどを着用ください。
富山神社庁の正式参拝の場合の服装についての引用を載せておきます。
男性は濃色の無地又は、縞(しま)柄の上下揃いのスーツ。ネクタイも無地または縞柄の落ち着いた色合いのもの。カッターシャツは白色のものが望ましいです。靴は服装に合わせた靴となりますので黒色、もしくは落ち着いた濃色の靴が望ましいでしょう。
和服の場合には必ず羽織、袴を着用してください。
女性は女性は清楚な色の無地のスーツ、ワンピース、アンサンブルのいずれかを着用されるのが望ましいでしょう。靴は服装に合わせた靴となりますので落ち着いた色の靴が望ましいでしょう。
富山県神社庁
箱舟冬羊
神社 お参りの服装|これはNG
普通に参拝する場合は、そこまでフォーマルにこだわる必要はありません。ただこれだけはNGと言われるものを7つピックアップしますので参考にしてください。
キャミソールやタンクトップ、ミニスカートやオフショルダーなど、神様の前では望ましくありません。一枚カーディガンを羽織るか、肩が露出しない服装に着替えましょう。
男性の場合はハーフパンツを履いている方がいますが、肌の露出にあたり良くありませんので長ズボンに履き替えて参拝されるのが望ましいでしょう。
見落としがちなのが足元の露出です。サンダルやクロックスなどは神聖な場所に相応しくありません。
パンプスや革靴に履き替えてから参拝に臨みましょう。スニーカーも厳密にいえばカジュアルですが、露出が少ないので許容範囲だと思います。
神社は境内が舗装されていない場合も多いため、単純に危ないのが一つ。それを抜きにしても神様へご挨拶に行く際高いヒールを履くのは望ましくありません。ヒールは低めを選びましょう。
できればお参りの際の服の色は無地で清楚なものが望ましいです。
蛍光色や派手な柄物の服装は好ましくありません。目上の人に挨拶に行く気持ちを持って服を選びましょう。
神域では殺生を連想させるものは禁止されています。なので動物の毛皮を使ったマフラーやコート、鞄などは好ましくありません。またフェイクファーでも同じことです。
Tシャツやジーパンなどカジュアルすぎる服装も考えものです。色や形にもよりますが、ダメージジーンズや派手な色のTシャツなどはなるべく避けたいものです。
帽子は被って行っても問題ないのですが、その場合は鳥居の前で必ず脱ぎましょう。帽子を脱がずに神様の家に上がるのは失礼にあたります。またお子さんが被っている場合も必ず帽子を脱がせてからお参りしましょう。
また、忘れがちなのがサングラス。サングラスも同様に鳥居の前で外してからお参りしてください。
神社のお参り、マスクを付けたままお参りはOK?
近年コロナの影響でマスクは必須。でもこれって神様に失礼じゃないの?と思い、気になって神主さんに聞いてみました。
「神様へのご挨拶時、本来であればマスクは取るべきです。ですが昨今の現状を踏まえて、付けたままお参りしても神様に咎められることはないでしょう。そこは神様も理解してくださっているはずです。」とのことでした。
もちろん将来世間的にマスクをしなくて良くなったなら、マスクを外して参拝しましょう。
神社 お参りの服装|理想的な服装は
女性の理想的な服装
派手ではなく清楚な色合いで、露出が少ないワンピースやパンツスタイルなどが望ましいです。夏なら一枚薄手のカーディガンを羽織ると◎。また靴は低めのパンプスや落ち着いた色合いの靴だといいでしょう。
または和装でも◎。その場合も奇抜な柄や色合いは避けましょう。
襟を正し髪を整え、清潔感のある服装が好まれます。
また、宝飾品もあまり華美なものは避けた方が無難です。
男性の理想的な服装
男性も同じく落ち着いた色合いで露出の少ない服装が望ましいです。白シャツにチノパンなどですね。派手な柄や派手な色合いのシャツなどは避けましょう。
夏はハーフパンツを履いてお参りしている男性をよく見かけますが、NGですので気をつけましょう。
子供の理想的な服装
お子さんも同様に、派手なキャラもののTシャツなどは避け、落ちついた色合いの服装を心がけましょう。サンダルも良くありませんので、肌の露出を避けてできればスニーカーにしましょう。
熱中症対策なのか帽子をつけてお参りしているお子さんがいますが、参拝時には一時的にでも取ってお参りしましょう。
神社 お参りの服装例❶ 七五三での服装
七五三で神社にお参りするとき、お子さんは晴れ着ですが母親と父親の服装に迷いますね。七五三も拝殿に上がる場合と基本は同じでOK。フォーマルが基本です。
洋服・和服はどちらでもOK。ただ、基本は子供の晴れ着より格下のものを選びましょう。また、子供が洋服なのに親が和装はNG。(子供が和装で親が洋服はOK)あくまで主役は子供だということを忘れないようにしましょう。
また、洋服ならセットアップやワンピース、色は黒、白、紺、ベージュなどが望ましいです。
和装なら訪問着や付け下げ、おめでたい柄が入っているものがいいでしょう。
スーツが基本です。色はチャコールグレー、濃紺、ブラックなどがおすすめ。子供よりも目立たないように、ネクタイの色も派手すぎないように注意しましょう。
また、母親と父親で服装の格を揃えるのが基本です。
神社 お参りの服装例❷ 他にもこんな日は?
戌の日のお参りとは、妊娠5ヶ月目の「戌の日」に神社に行き安産祈願をする習わしのこと。
その場合も服装はフォーマルが望ましいですが、1番大事なのは妊婦さんの体調を優先することです。神社の道は舗装されていないことも多く歩きにくいため、動きやすく疲れにくい服装で出かけましょう。
綺麗めで締め付けないワンピースにヒールのないパンプスなどが望ましいと思います。
【お参りの服装】お寺と神社では違う?
神社とお寺、服装の注意点はどちらも同じと考えてもらってOKです。ただお寺の参拝の手順は神社とは違いますのでそこだけ注意してお参りください。
- 鳥居の代わりに「山門」の前で一礼し、敷居は踏まずに右足から入ること。
- お賽銭をした後拍手はせず、そっと手を合わせ祈ること。
- 香炉がある場合はお線香を供える。その場合火を息で消さないこと。
箱舟冬羊
【神社にお参りする服装】まとめ
神社の服装、「参る気持ちさえあればどんな服装でも大丈夫」という方もいますがそれは違います。神社は神様のお宿。そこにお邪魔する気持ちでお参りすれば、自ずと然るべき服装も見えてくるはず。
神様だって願いを叶える人間は選びたいもの。できれば作法をきちんと学んで神様に御贔屓されるようになりたいものですね。
- 神社にお参りする際の服装はセミフォーマル。
- 神様に失礼なNGな服装は避けましょう。
- お寺も基本は同じでOK。
箱舟冬羊