箱舟冬羊
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四柱推命における十二支について
今回は地支のことを学んでいこうと思います。命式における地支とは、以下の十二支のことを言います。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
年末が近づくと年賀状に十二支のイラストを描いて贈る人も多いですね。神社で干支の絵馬に願い事を書いたり、自分の干支の年には歳女・歳男と呼ばれたり…この十二支は日本人にも馴染みがあるはず。
十二支の属する季節
十二支にはそれぞれに属する季節があります。十二支ひとつひとつ、四季に応じた景色を説明していきます。
子 冬|草木の種子が土の中で水気を吸って潤う。
丑 冬終|冬が終わり、草木が土中で出芽する。
寅 春始|寒土の中の草木が春の陽気に誘われて地上に出て成長する。
卯 春|朝日が燦々と東から出でて草木を益々茂らせる。
辰 春終|万物が震えて起きる春から秋への季節の変わり目。
巳 夏始|日が盛んになり万物が成熟期を迎え、暫しの静止状態を表す。
午 夏|陽気が極盛し、陰陽の分岐点に達する。
未 夏終|成長した草木果実が実り、だんだんと熟成していく。
申 秋始|太陽が西に沈むように成熟した果実が発酵していく。
酉 秋|果実が成熟しきり、秋が最も深まる。
戌 秋終|草木が枯れ、生気が減退する。
亥 冬|冬が旺盛し、万物が収蔵し、草木の種子が土中で春を待つ。
まずは十二支には属する季節があるということを覚えておきましょう。また、属する季節ごとに五行の勢いが決まっていることも覚えると良いです。
五行の木に属する「甲・乙・寅・卯」は春に旺じる
五行の火に属する「丙・丁・巳・午」は夏に旺じる
五行の金に属する「庚・辛・申・酉」は秋に旺じる
五行の水に属する「壬・癸・亥・子」は冬に旺じる
五行の土に属する「戊・己・辰・戌・丑・未」は土用※に旺じる
※土用は立夏・立秋・立冬・立春の前のそれぞれ十八日間の称。季節の変わり目。
十二支の蔵干(ぞうかん)について
蔵干というのは、地支の中には天干の気が配合されていると言う考え方。天干は属する季節に対応している。中国の「淵海子平」という秘伝の書に記されている蔵干をまとめるとこんな表ができます。※蔵干は流派によって変わってくる。
地支 | 子 | 丑 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 |
蔵干 | 癸 | 癸 己 辛 | 甲 丙 | 乙 | 乙 戊 癸 | 丙 庚 | 丁 己 | 己 丁 乙 | 庚 壬 | 辛 | 辛 戊 丁 | 壬 甲 |
なかなか覚えることが多いので季節・蔵干をまとめて図にしました。これを保存して何度も見返してもらえれば覚えられると思います。※季節による五行は陰陽が覚えにくいと思いますが季節の始まりが陽干、その他は陰干と覚えれば覚えやすいです。例)春の始まり=寅(陽の木)つまり甲を持つ、残りの春属性、卯・辰は(陰の木)つまり乙を持つ。
十二支の支合(しごう)、冲(ちゅう)
また、十二支には仲のいい十二支、仲の悪い十二支がいる。仲のいい十二支が結びつくことを支合(しごう)、仲の悪い十二支のことを冲(ちゅう)すると言います。また、支合することで別の異なる五行が生まれ、支合は冲されると決裂します。仲のいい動物との仲は邪魔されたら破局すると覚えるといいでしょう。
地支 | 地支 | 変化する五行 |
子 | 丑 | 土 |
寅 | 亥 | 木 |
戌 | 卯 | 火 |
辰 | 酉 | 金 |
申 | 巳 | 水 |
午 | 未 | 火 |
火水の冲 | 土の冲 | 金木の冲 | 金木の冲 | 土の冲 | 火水の冲 |
子と午 | 未と丑 | 申と寅 | 酉と卯 | 戌と辰 | 亥と巳 |
十二支の三合(さんごう)・三会(さんかい)
地支の持つ互いの性質が合致し結合することを三合といいます。三合すれば新たに大きな五行の力が発生します。三合は中心の動物さえいれば二つ揃っても半合します。※ただし、土の四支だけは全てが揃わないと土局にはならない。
水を含む三支=水合 子・申・辰(中心は申)
木を含む三支=木合 亥・卯・未(中心は卯)
火を含む三支=火合 戌・午・寅(中心は午)
金を含む三支=金合 丑・酉・巳(中心は酉)
土を含む四支=土合 丑・辰・未・戌(中心なし)
また、季節の地支が三支揃っても結合する。それを三会(さんかい)と言います。この場合は三支揃わないと結合しません。三会によって生まれる五行の力は最も巨大で三合も超えていきます。
春の三支=木局 寅・卯・辰
夏の三支=火局 巳・午・未
秋の三支=金局 申・酉・戌
冬の三支=水局 亥・子・丑
十二支のまとめ
十二支については覚えることが多いですね。ただこの十二支と五行の性質を覚えることで半分以上四柱推命のことがわかったと言ってもいいでしょう。まとめておきます。
- 十二支には季節がある。
- 十二支には蔵干があり、それぞれ干支を持っている。
- 十二支は仲のいい動物(支合|しごう)、仲の悪い動物(冲|ちゅう)がいる。
- 十二支は蔵干によって、三合(さんごう)・三会(さんかい)し、よって新しい大きな五行が生まれる。
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