四柱推命の十干について解説。【占いを知る】

四柱推命の十干とは何か？

古来中国では、すべてのものが「木・火・土・金・水」から成るとされていました。また、それぞれが「陽」＝兄（え）と、「陰」＝弟（と）に分かれるという考え、これを「陰陽五行説」といいます。

さて十干（じっかん）とは、五行に陰陽を掛け合わせた10つの組み合わせのこと。それぞれに五行に基づいた意味があるのも特徴です。読み方は「陽干」には「え」がつき、陰干には「と」がつく法則があります。

十干の五行を覚えよう！

さて、十干にはそれぞれに五行の性質があるといいましたが、それは陰陽と木火土金水ですね。説明するよりも図で見た方がイメージしやすいかと思い図を作ってみました。図を見ながら後半の説明を読むと分かりやすいので参考にしてください。

木タイプ：甲と乙

甲｜きのえ

• 甲は山や大地に聳え立つ天に向かって伸びていく樹木に例えられる。
• 規律を固守し妥協せず、融通がきかない。頑固。
• 逃げずに立ち向かい続けるため、精神的に病んでしまう人も多い。
• 甲＝頭という意味でもあるので、精神的プレッシャーに弱く突拍子のない行動に出ることがある。
• 基本的に暖かい心を持ち、正直者。

乙｜きのと

• 野に咲く可憐な草花や木の枝に例えられる。
• 風になびく花のように繊細で環境に合わせて行動する、優しく穏やかで融通がきく。
• 手先が器用な人が多く、演奏や裁縫、絵を描いたり芸術の才能がある人も多い。
• 争いは好まない。共感能力が高く聞き上手なため、人によく悩みを相談される。
• 乙＝骨を表すため、骨粗しょう症など、骨に疾患を抱える可能性が高い。

火タイプ：丙と丁

丙｜ひのえ

• 丙は天高く燃え盛る太陽のイメージ。
• 朗らかで心が温かく寛大で率直、思いやりがあり友達も多い。
• 少々短気で、小言を言ったり怒ったり、考えなしに本音を話す傾向もある。
• 情熱の人、すぐに熱して冷めやすい傾向がある。
• 行動的、思い立ったらすぐ行動。衝動的な傾向。

丁｜ひのと

• 静かに燃えるロウソクの炎に例えられる。
• 揺らめき瞬く炎のように繊細で感情的、感傷的。
• 心配性でよく緊張する。
• 鋭く、感がよく、秘密主義の人が多い。
• 丁は神経や脳、心臓を表し、これは全て感情に直結するため、気性が激しい人物が多い。
• 脳卒中や心臓発作に注意。

土タイプ：戊と己

戊｜つちのえ

• そびえ立つ大きな山に例えられ、重く硬く安定しており世俗的。
• 強引で融通がきかない、人に圧をかけるところもある。
• 行動力があり、飽きっぽい。プライドの高さから、周りから孤立することもある。
• 戊は筋肉や胃を表すため、がっちりとした体格で筋肉質なことが多い。

己｜つちのと

• 広がる田園の湿土に例えられる。
• 素朴で、人との争いを好まない、落ち着いていて平和的。
• 親切で慈善的で知性があり、カリスマ性がある。
• 周囲との協調性が高く頼まれたら嫌と言えない。
• 多くの人がスリムな傾向。

金タイプ：庚と辛

庚｜かのえ

• 庚は鋭い剣や斧、武器のイメージ。
• 男性的でリーダーシップをとる、勇敢で強い正義感がある。
• 歴史的に将軍やヒーロー、スポーツマンが多い。
• また、正義感からか法律や政治に関する職につく人も多い。
• 武器を表す為、破壊的な性質がある。不注意で細かい作業には不向き。

辛｜かのと

• 光り輝く宝石や貴金属に例えられる。
• 女の人は控えめで品があり、男性の人気が高い容姿をしていることが多い。
• 男性だと中世的な傾向がある。
• 冷たく固い宝石のように辛辣で過激な傾向を持つ人も多い。

金タイプ：壬と癸

壬｜みずのえ

• 壬は広く続く大海に例えられる。
• 冷静沈着、頭が良く、物静か。
• 参謀タイプ。人の上に立つのは苦手。
• 目的を達成するのに熱心。

癸｜みずのと

• 地面や花に降り注ぐ降る雨粒に例えられる。
• 謙虚で忍耐強く、社交的、争いは好まない。
• 与えることが好き、意外と世話好きな一面もある。
• 知的で親切なので友達は多いが、秘密主義のため広く浅い傾向にある。

十干の干合（かんごう）について

十干には他にも特徴があります、それは仲がいい干が命式で隣に来ると干合（かんごう）すると言うこと。陽と陰それぞれの五行が引き合って新しい五行が生まれることになるのです。

干合は、元々は一方が一方を剋する関係ですが、（例｜乙+庚＝木を金が剋す関係）陰陽の男女が引き合うように、お互いが惹かれ合い愛が生まれると考えられます。

なので、お互いの日干同士が干合する場合とても相性がいいとされています。そんな場合は互いに魅力を感じ、相性が良く意気投合して一目惚れもあるかもしれません。一番簡単な男女の相性診断と言えるでしょう。

十干のまとめ

最後に、十干ここだけは覚えておきましょう。詳しく覚えるのは、実践しながらでも大丈夫です。

十干について理解は深まったでしょうか？また十二支についても解説する予定なので興味がある方はブックマークよろしくお願いします。