神無月には八百万の神さまが集まると言われている出雲大社。縁結びに効果絶大ですが、実は参拝の方法が少し難しいのが特徴。出雲大社参拝時におけるタブーの確認をして、正しい参拝でご縁を授かりましょう。
箱舟冬羊
出雲大社に呼ばれてる?出雲大社が最近気になる方はこちらの記事もチェック>出雲大社に呼ばれてる?
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出雲大社のタブー①|神様を知らないままお参りはダメ。
まず参拝前に主祭神を勉強していきましょう。
日本国を創った神とされている大国主大神様は、広く“だいこくさま”として慕われ、日本全国多くの地域でおまつりされています。大国主とは、「偉大な国の主人」の意味であり、素戔嗚尊から頂いた名前。
国を作り、地上全体を統べる神として日本全国で広く知られている神様です。ご利益は「良縁祈願」のほか、子授、夫婦和合、五穀豊穣、商売繁盛など幅広くあるとされています。
出雲大社に祀られる「大国主大神」は、古くから「縁結びの神様」として信仰されてきました。ここで言う「縁結び」とは、男女の縁だけでなく、人間関係や、人々を取り巻くあらゆるつながりの「ご縁」のことを指します。
また10月は別名神無月と言いますが、それは全国から出雲大社に神様が集まって、神社が留守になる月だから。なので出雲では全国で唯一、この月のことを神在月と呼びます。
10月、出雲大社で神様達は「神議り(かみはかり)」を行います。「神議り」とは、農業や縁結びについて話し合いを行うこと。
正しい参拝をしてこの「神議り」で良い縁を結んでもらいましょう。
出雲大社公式動画▼
出雲大社についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
出雲大社に呼ばれてる?|特徴やサイン>>
出雲大社のタブー②|参拝ルートを間違えないで。
出雲大社公式サイトから地図をダウンロードしてから読むのがオススメです。
① 勢溜の大鳥居
注意!この鳥居の前にくぐらないといけない鳥居があります。これについては後述します。
門前町のすぐ近くにある木製の二の鳥居です。ここから参拝をスタートされる方が多いですね、鳥居をくぐるときはまず帽子を取って一礼し、神様の通り道である真ん中を避けて端から通りましょう。
② 祓社
参道を進むと右手にある小さなお社、実は重要です。このお社をお参りすることで、汚れが祓われます。参拝をする前の礼儀として必ずお参りしましょう。
③ 松の参道
樹齢400年を超える見事な枝ぶりの松並木が続く松の参道へ。参道=産道とされ、ここを通ることでさらに汚れを清めることができます。ここでも真ん中は避け、端を通るようにしましょう。
④ 手水舎
松の参道を抜けた左側に、身を清める手水舎があります。御本殿をはじめとした社殿が立ち並ぶ神域の「荒垣」に入る前に必ずここに寄って、左手・右手・口の順番で清めてください。
- まず右手で柄杓を持って水を汲み、左手を清めます。
- 柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます。
- 再び柄杓を右手に持ち替え、左の掌(てのひら)に水を受けて口をすすぎます。
- もう一度、左手に水をかけます。
- 最後に、両手で柄杓を立てて柄杓の柄に洗います。
- これで完了です。
神社への正しい参拝方法はこちらで詳しく解説しています。
神頼みのコツ|正しい参拝方法>>
⑤ 銅の鳥居
青銅製の鳥居をくぐります。この鳥居は文6(1666)年に毛利藩から寄進されたものであり、重要文化財にも指定されている貴重な鳥居です。
⑥ 拝殿
いよいよ神様とのご対面です。「拝殿(はいでん)」で参拝を行います。一般的に神社では「2礼2拍手1礼」ですが、出雲大社の参拝作法は「2礼4拍手1礼」だということに注意しましょう。これについては後述します。
⑦ 御本殿(八足門)
御本殿は瑞垣と玉垣に囲まれ、通常は入れません。そのため、御本殿の正面にある八足門から参拝する習わしです。ここでも注意点があり、後述します。
⑩ 十九社(東十九社)
御本殿の東西に配置されている十九社は、八百万の神が神在期間に宿泊するためのお社です。こちらは東側、参拝しておきましょう。重要文化財に指定されている、貴重な建物です。
⑨ 素鵞社
八足門の参拝が済んだら玉垣をぐるっと回ってご本殿の後ろにある「素鵞社(そがのやしろ)」を参拝しましょう。大国主様のお父さんにあたる素戔嗚尊が祀られています。
ここは言わずと知れたパワースポットであり、お社の側面に設置されたお砂場からパワーのこもったお砂をいただけます。ここにも注意点がありますので後述します。
⑩ 十九社(西十九社)
西側の十九社にも参拝しておきましょう。
⑪ 神楽殿
大しめ縄がかけられた「神楽殿」。ここで参拝は完了です。長さ約13m、重さは5.2tにも及ぶ巨大なしめ縄は日本最大級。この神楽殿では結婚式やご祈祷など様々な催事が行われており、運が良ければ花嫁姿を見ることができるかもしれません。
出雲大社のタブー③|お参りの仕方に注意。
出雲大社には注意すべき点がたくさんあります。でもきちんと予習をすれば問題ありません。タブーをおかして神様に怒られないように、正しく参拝しましょう。
勢溜の大鳥居を通る前に、実はもう一つ鳥居があります。画像奥に見える、「宇迦橋の大鳥居(うがばしのおおとりい)」です。出雲大社前駅の南側にあるので見逃しがちですが参拝時、ここも必ず通るようにしてください。一畑電車出雲大社前駅から参拝に行く方は、一度出雲大社の反対側へ逆戻りしてくぐりなおすことになります。
車で行く方は「道の駅 大社ご縁広場」に駐車すればスムーズです。
一般的な神社では「2礼2拍手1礼」が礼儀ですが、出雲大社だけでは特別に4回柏手を打つ決まりになっています。なので、必ず2礼【4拍手】1礼を忘れないようにしましょう。
知っていました?高い生垣に囲まれた本殿は実は正面ではなく西側を向いています。一説には神在月に神様達をお迎えする稲佐の浜の方を向いて立っていると伝えられています。
なので、正面から参拝しても大国主様と向き合えていないということ。お参りをするときには必ず西側からも参拝してください。小さな賽銭箱が設置されています。
順番としては、素鵞社から西十九社の間にあります。
出雲大社のタブー④|勝手にお砂を持ち出したらダメ。
⛩️稲佐の浜⛩️
— 城猫 (@shironeko_11_22) October 13, 2021
出雲大社でお清めの砂と交換する為の砂を頂きに寄りました✨
しばらく砂浜に座ってこの景色に癒やされてました😌#稲佐の浜#島根県出雲市 pic.twitter.com/Zj3KLqq68A
拝殿の裏に位置する「素鵞社(そがのやしろ)」は近年人気のパワースポット。そこでもらえるお砂は「お清めのお砂」とされ、強力なパワーがあり、家の周囲に巻くと邪気祓になり家を守ってくれる、お守りとして持ち歩くと素戔嗚尊の御加護があるとされます。
しかし、お砂をもらうには手順があり、そのためにはまず参拝前に「稲佐の浜」に寄らないといけません。お砂をもらうルールを説明します。稲佐の浜までは境内から徒歩10分程度です。
- 稲佐の浜に着いたら、浜の守護神である弁天島の御祭神「豊玉毘古命」に参拝する。
- 稲佐の浜で砂を採取する(コップ半分ほど)
- その砂を持って出雲大社へ行く
- 素鵞社でお砂を交換する。
稲佐の砂浜場所はこちら▽
ただ、晴れていないとお砂はもらえません。砂が濡れていると採取できず、砂の交換ができないからです。
ただし、雨の場合はお砂入手の裏技があります。 詳しくはこちらの記事から> 出雲大社「清めの砂」ご利益や使い方は?
出雲大社「清めの砂」|ご利益や使い方は?出雲大社のタブーまとめ
出雲大社のタブーについて、いかがでしたでしょうか?これを見て正しい参拝方法で参拝される方達が増えればいいなと思います。最後に、注意点を簡潔にまとめておきます。
- 清めのお砂が欲しい人は先に稲佐の浜へ寄って砂を採取してから参拝へ(採取道具を忘れずに)。
- 最初に宇賀橋の鳥居を通るべし。
- 参拝ルートはしっかりチェックしておく。出雲大社公式サイト境内図▷
- 拝殿は西側の小さい賽銭箱からも参拝する、そこが神様の正面。
箱舟冬羊
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